Monthly Archives: October 2013

マツバラリエ個展 「哲学の模型」

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2013年10月21(月)~26(土)
12時~19時
マツバラリエ個展
「哲学の模型」
コルク彫刻、平面、アッサンブラージュ
ギャラリー石

マツバラリエは、イラストレーターや、絵本作家として活動しながら、1995年に多摩美術大学、芸術学部、映像学科を卒業。自身のオブジェを使った短編アートアニメーションは、海外の映画祭でも数多く上映された。

2005年のギャラリーワッツ(青山)の個展からは、映像のデジタル化の流れへの違和感から、主に立体作品に力を注ぐようになり、ワインやシャンパンコルクを使った自身の彫刻作品に古い日用品や道具を組み合わせたもので、「捨てられていたり見過ごされていた儚きものを再生させる」というマツバラの理念を投影させてきた。(その作品は林真理子氏、小手鞠るい氏などの本の装丁などにも使われている)。

「『美しい』とはどういうことか?」「禅語に込められた意味とは?」「年齢を経るごとに年月が過ぎるのが短く感じられるようになるのはなぜか?」「パートナー、家族、空気、平和。。。大切なものほど、あって当たり前という気持ちになるのはなぜか?」「『変わる』ってどういうことだろう?」「目に見えている物がすべてではない」。。。

マツバラの絵本作品には、上記のように、いかに生きて行くか、私たちの『智』とは何だろう?ということがテーマになっているものが多い。今回の展覧会では、それらの「哲学的」とも言える考察を、初めて立体作品のテーマにとりあげた。立体作品の特徴を生かした、より直接的、感覚的に受け止めてもらえるような新たな表現に挑戦している。設計図ともいえるドローイング、平面作品も展示予定。

マツバラリエ
イラストレーター、絵本作家。
コルクを使ったオブジェは、林真理子著「私のこと好きだった?」(光文社)
小手毬るい著「時を刻む最後のひとつぶ」(文藝春秋)などにも使われている。

 

 


古家郁子 陶芸展

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Ikuko Furuya

自由に線を走らせていると、
楽しいこころの風が吹いていく。

土。。。赤鍋土
好きな質感と色を持っている土に触れ、舟形を作る、舟形の内側に心の中の風を線で描く。
たったそれだけのことに心が躍る。跳ねる。この単純な行為はずっと続いている。
子供の頃、一人、でこぼこしたアスファルト道路に蝋石で線を引き暗くなるまで遊んだ頃を思い出す。

古家郁子
1942年、神奈川県生まれ。草月流いけばなの指導者、フラワーコーディネーターとして活動中、92年、草月造形科に入学。加藤清之氏のもとで陶芸を学びはじめる。04年、かわさき市美術展 最優秀賞(市長賞)を受賞。05 年、北九州市長賞、06年、朝日陶芸展入選、07年には第2回菊池ビエンナーレ奨励賞を受賞。現在も作品を発表し続ける。

陶芸歴
1992 草月造形科陶芸コースに入学、加藤清之氏に師事
2004 第38回かわさき市美術展 「トロッコ」最優秀賞(市長賞)(川崎市市民ミュージアム蔵)
2004  第3回かながわシルバー美術展「ゆくえ」神奈川新聞厚生文化事業団賞
2005 「ゆくえ」北九州市長賞(ねんりんピックふくおか2005美術展)
2006 第44回朝日陶芸展「風」入選
2006 第5回かながわシルバー美術展「風の光」優秀賞(神奈川県共同募金会賞)
2007 「風の光」銀賞(ねんりんピック茨城2007美術展)
2007 第2回菊池ビエンナーレ「風」奨励賞
2008 2008陶芸財団展「風」入選
2011 第4回菊池ビエンナーレ「風吹いて」入選
2013 第49回神奈川県美術展「風のゆくえ」入選
2013 アートギャラリー石にて個展

写真撮影/関谷幸三